5月中に行ってきたこと
はじめに
前回、4月に行った1ヶ月やってきたことをまとめる記事の続きです。 今回は6月になってしまいましたが、5月中に行ってきたことをまとめていきます。
4月の時点での5月の目標についての達成度
4月末の時点で決めた、5月の目標は以下の3つでした。
- MontBlancLTをみんなに使ってもらえるようUI、コードなど様々な部分を改良していく
- 現在作成中のオンラインコンパイラcode-candyをサークルの新入生に使ってもらう
- Go言語、Python、JavaScriptの学習を行う。(題材は言語処理やWebアプリケーションの予定)
この中で5月中に達成できた項目は、以下の2つでした。
- 現在作成中のオンラインコンパイラcode-candyをサークルの新入生に使ってもらう
- Go言語、Python、JavaScriptの学習を行う。(題材は言語処理やWebアプリケーションの予定)
それでは、それぞれの内容を振り返ってみたいと思います。
まず1つ目のCodeCandyをサークルの新入生に使ってもらうという目標ですが、これは目標通り新入生に活用してもらえるようになりました。
それだけでなく、様々な人がソースコードやアプリケーションを見てくださり、現在では使用者が約30人程度にまで増えました。
ここまで利用してくれる人がいるとは思っていなかったので正直とても嬉しいです。
また、知らない人がGitHubにPull Requestを送ってくれたり、アプリケーションを活用してくれたこともあり、自分の自信にも繋がりました。
次に2つ目の項目についてですが、私は現在Go言語でプログラミングコンテストシステムのサーバサイドの開発をGo言語を用いて行っているのである程度目標は達成できたと感じています。
また、CodeCandyのフロントエンドの改良などでJavaScriptのコードに触れる機会が増えたり、友人のDjangoのコードを一緒に考えたりする機会もあるのでこの目標は達成できているのではないかと考えています。
トータルで考えると4月末の時点での5月の目標は概ね達成できたと思います。
1つ目のMontBlankLTのUIの改良についての目標が達成できなかったのは、CodeCandyの作成に時間を取りすぎたのが原因だと考えています。 MontBlankLT自体は機能は完成しているので、それの影響も少なからずあったとは思います。
技術面での成果
5月の技術面での成果としてはなんと言ってもCodeCandyをリリースしたことです。 CodeCandyの記事についてはまた後日記事にまとめたいと思っているのでここではあまり詳しくまとめませんが、簡単に言うとオンラインコンパイラ+オンラインジャッジ機能がついたWebアプリケーションです。 エディタから実行環境まで取り揃えているので、初心者の方でも簡単に使っていただけるのが特徴です。 Ruby on Railsで作成しました。 提出されたコードの実行にはDockerを使ったコンテナ環境で実行を行っています。 以下にGitHubのリポジトリとアプリへのリンクを貼っておきます。
アプリのリンク↓
https://codecandy.tomosse.work
まとめ
5月は個人的にはかなり得られたものが多い月だと感じました。 6月は大学のレポートやテストで忙しい時期ですが、少しでも進捗をだせたらいいなと思っています。 特に現在Go言語で開発しているプログラミングコンテストシステムの開発とCodeCandyの保守・運用について力を入れて頑張りたいと考えています。 また、CodeCandyを高校などの実際の教育現場で運用できるようなタイプも作成していきたいと思っています。
形態素解析を体験するツールを作ってみた
はじめに
今回は僕が作った形態素解析を体験できるWebアプリケーションを紹介していきます。以下にサイトのリンクと、GitHubのリンクを貼っておきます。
このアプリケーションについて
このアプリケーションは「誰でも簡単に形態素解析を試せる」をモットーに作成したwebアプリケーションです。 前回のブログ記事でも書きましたが、Sinatra + Unicornで動作させています。 サーバサイドでnatto + mecabを動作させフロントエンドで表示させている形になります。 また、APIも実装してあるのでcurlなどでリクエストを送って使うこともできます。 このアプリケーションを作成した上で得た知見は主に以下のことです。
- Sinatra + Unicorn + Nginxでのアプリの運用方法を知れた
- natto + mecabでの形態素解析を行う方法を知れた
- Sinatraを用いてAPIを実装する方法を知れた
- 作成している段階で形態素解析について以前よりも詳しくなれた
このアプリケーションを作ったきっかけ
そもそもこのアプリケーションを作ったきっかけは、僕が高校生の時にとある大学のオープンキャンパスに行ったことから始まります。 その大学で展示されていたものの一つにこのような形態素解析を体験できるツールがあり、それに僕が興味を持ったからです。 そして、現在大学生となり、みんなにも同じように形態素解析に興味を持ってもらいたいと思い作成しました。
今後の発展
このアプリケーションはあくまで、形態素解析を体験してもらうためのツールとして作成しました。 なので、今後は形態素解析を使ったシステムや研究などをしてみたいと思っています。
4月中に行ってきたこと
はじめに
このブログは自分が所属しているサークルで行われているAdvent Calendrerの記事を書く時しか使っていませんでした。 それではもったいない!と思ってアウトプットも兼ねて今回は、4月中に自分がやってきたことを記事にまとめていきたいと思います。
生活スタイルについて
いきなり技術的なところからまとめてもいいのですが、4月は新学期がスタートしたということもあり、まずは自分の周りで変わったことから話していきたいと思います。 大きく変わったことといえば、以下のようなことです。
- 今まで技術的なことを身近に聞けた先輩が卒業された
- 授業が始まったので以前よりも自由な時間が減った
- 学校が始まり、春休みより大学の友達と話す機会が増えた
ほとんどが3月から4月への移り変わりで生じたことです。 やはりいつも身近にいた先輩がいなくなるのは寂しく感じます。 昨年も同じことを思い、学校生活が始まった数週間この先どうなるのか不安だったことを思い出しました。 しかし、これは乗り越えないといけない壁なので、頑張って乗り切りたいと思います。 もちろん、悪いことばかりでなく、いいこともありました。 新しい後輩が入ってきたり、春休み中はあまり会わなかった同期と技術的なことからあんなことまで色々話す機会が3月より増えました。 あと3月よりは体調が優れるようになりました。
技術について
ここ最近はRuby、主にRuby on RailsとSinatraを使うことが多かったです。 春休み中はRailsを使ったWebアプリケーションの開発をずーっと続けていたので、その流れで、4月もRailsでWebアプリケーションの開発を行っていました。 新しくアプリケーションを作る時は自分が今まで使ってこなかった技術、昔の自分がわからなかった、使えなかった技術を使えるようにチャレンジすることの2点を意識しました。 ただコードを書くだけじゃなく、少しでも得るものを増やすためです。 また、Go言語やPythonなどを使ったWebアプリケーションを開発するための技術も学習し始めました。 RailsやSinatraを使わなくてもWebアプリを作れるようになりたいと思ったからです。 まだまだ勉強を始めたばかりでわからないことがたくさんありますが、楽しんでやれています。
成果物
MontBlancLT
URL https://montblanc.tomosse.work/
誰でも簡単形態素解析ツール
URL https://kyo-industry.tomosse.work/
4月中に作成した主なアプリケーションとしては主に上記の2つがあります。
MontBlancLTはWebサイト上でLT用のプレゼンテーション資料を作成、管理できるようにしたツールです。 発表ツールも備えており、Webサイト上で動作するのでどのPCを使っても同じ環境で作業できるようになっています。 また、プレゼンテーション機能にVimのキーバインドを少しだけ適用させてあるのも特徴です。 Twitterのアカウントがあれば誰でも利用できます。 このアプリはRailsで動作しており、プレゼンテーション機能はjQueryを使いました。 動的フォームはcocoonで実装しています。 現在は試験的に運用しています。
誰でも形態素解析ツール・kyo-industryはその名の通り、形態素解析を簡単に行うためのツールです。
形態素解析について学習したいと思ったのをきっかけに作成しました。
これはサーバサイドでnatto
を使いmecab
を利用し、動作しています。
このアプリはSinatra+Unicornで動作しています。
また、いくつか作成途中のアプリなどが存在するので、5月にはそれらを完成させれるようにしたいですね。 またそれぞれのアプリについては別の機会に記事を書きたいと思っています。
5月の目標
- MontBlancLTをみんなに使ってもらえるようUI、コードなど様々な部分を改良していく
- 現在作成中のオンラインコンパイラcode-candyをサークルの新入生に使ってもらう
- Go言語、Python、JavaScriptの学習を行う。(題材は言語処理やWebアプリケーションの予定)
上に書いたすべての目標をこなすことができるのが一番良いのですが、まずはこれらの目標に取り掛かれるようにしたいです。
感想
1ヶ月間やってきたことをまとめると、自分のできたこと、できなかったことがわかったので今後も続けたいと思いました。 あとは、もっと技術的なことも記事にしていきたいと思います。
RailsのAPIモードを試してみた話
RailsのAPIモードを試してみた話
はじめに
これは香川大学工学部サークルSLPのアドベントカレンダー14日目の記事です。 前後、怖い人に挟まれていますが頑張ります(ガクブル)。 今回はRails5から実装されたAPIモードを使ってAPIサーバを構築し、様々な言語でHTTPリクエストを送ってみたいと思います。 かなり緩くやっていけたらなと思います。
APIモードとは
API作成に特化したモードのことで、Rails5で実装された機能らしいです。 簡単に今までのRailsとの違いを説明すると、MVCでいう、Viewの部分が存在しません。 変わりにそのURLにアクセスするとerbを返さず、jsonを返す仕様になっています。 また、標準で入っているGemもViewの分が必要なくなっているので、普通に立ち上げたRailsのプロジェクトよりも少なくなっています。 詳しくは各々で調べてみてください。
とりあえず使ってみた
さっそくですが、RailsのAPIモードを使って、APIサーバを構築してみたいと思います。 今回は名前と学籍番号を管理するAPIを構築してみます。
今回使用した開発環境をざっくり紹介するとこんな感じです。
- Ubuntu16.04
- Ruby 2.4.1
- Rails 5.1.4
それではまず、プロジェクトを立ち上げます。
Rails new name_api --api
プロジェクト名の後に、 --api
をつけることでAPIモードでプロジェクトが立ち上がります。
--api
をつけなければ今まで通りのRailsのプロジェクトとして立ち上がります(当たり前)。
では、プロジェクトの中に入ってみましょう。
cd name_api
Railsらしく、様々なディレクトリとファイルが生成されていると思います。 今回は手早くRESTfulなAPIを作りたいのでscaffoldを使います。 基本的にはAPIモードでもRailsのコマンドは同じように使えるみたいです。 それでは、コマンドを入力していきます。
rails g scaffold User name:string number:string
ずらーっと色々と表示されたと思います。createとかinvokeとかrouteが出てきて、正常に終わっていればOKです。 私側の実行では、以下のように表示されました。
Running via Spring preloader in process 19815 invoke active_record create db/migrate/20171205074009_create_users.rb create app/models/user.rb invoke test_unit create test/models/user_test.rb create test/fixtures/users.yml invoke resource_route route resources :users invoke scaffold_controller create app/controllers/users_controller.rb invoke test_unit create test/controllers/users_controller_test.rb
そしてmigrateします。
rails db:create && rails db:migrate
これでAPI側の実装はほとんど終わりです(すごく簡単!!)。 それではサーバを立ち上げてみましょう。
rails server -b=0.0.0.0
無事に起動したら、アクセスしてみます。
http://localhost:3000
アクセスできたら、いつものRailsのページが表示されると思います。
ルーティングを確認
以下のコマンドを入力して、ルーティングを確認します。
rails routes
以下のように表示されていると思います。
Prefix Verb URI Pattern Controller#Action users GET /users(.:format) users#index POST /users(.:format) users#create user GET /users/:id(.:format) users#show PATCH /users/:id(.:format) users#update PUT /users/:id(.:format) users#update DELETE /users/:id(.:format) users#destroy
ためしに、users#indexにアクセスしてみます。
http://localhost:3000/users
通常、scaffoldを使うとあらかじめ完成されたページが表示されると思います。しかし、今回の場合だと、 [ ] だけが表示されたと思います。 なぜかというと、controllerを見ればわかりますが、APIモードでは、erbではなく、JSONを返してくれているからなのです。 [ ] なのは、まだ何もレコードされていないからですね。
様々な方法でPOSTしてみる
それでは、このAPIにPOSTリクエストを送ってみます。 基本的にはHTTPリクエストで、JSONをPOSTしてあげればOKです。 POSTするURLは先ほど確認したのでそれに従います。 今回の場合であれば以下のURLにPOSTしてあげればよさそうです。
http://localhost:3000/users
curlでPOST
curl -X POST -H "Content-Type: application/json" -d '{"name": "明示カール", "number": "17t200"}' http://localhost:3000/users
RubyでPOST
post.rb
require 'net/http' require 'uri' require 'json' url = "http://localhost:3000/hoges" sample_data = {"name": "白沢ルビィ" : "number": "16t200"} uri = URI.parse(url) http = Net::HTTP.new(uri.host, uri.port) req = Net::HTTP::Post.new(uri.request_uri) req["Content-Type"] = "application/json" req.body = sample_data.to_json res = http.request(req)
Python3でPOST
post.py
import requests import json url = 'http://localhost:3000/hoges' method = "POST" obj = {"name" : "本田パイソン", "number": "15t200"} json_data = json.dumps(obj).encode("utf-8") response = requests.post(url, json.dumps(obj), headers = {'Content-Type' : 'application/json'}) print(response.text)
JavaScriptでPOST
JavaScriptでPOSTする場合API側の設定を少し変更してあげなければなりません。 変更点は以下の記事を参考にしてみてください。 https://qiita.com/kaorumori/items/0a53c248343892c8f35c
index.html
<!DOCTYPE html> <html> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>JavaScriptからPOSTでJSONデータを送信する</title> <script src="jquery.js"></script> <script src="post.js"></script> </head> <body> <p> URL: <input type="text" id="url_post" name="url" size="100" value="http://localhost:3000/users"> </p> <p> name:<input type="text" id="name" size="30" value="じゃばすく太郎"> </p> <p> number:<input type="text" id="number" size="30" value="13T200"> </p> <p> <button id="button" type="button">Submit</button></p> </p> </body> </html>
post.js
$(function(){ $("#response").html("Response Value"); $("#button").click( function(){ const url = $("#url_post").val(); const JSONdata = { name: $("#name").val(), number: $("#name").val() }; alert(JSON.stringify(JSONdata)); $.ajax({ type : 'post', url : url, data : JSON.stringify(JSONdata), contentType : 'application/JSON', dataType : 'JSON', scritCharset : 'utf-8', succes : function(data) { alert("success"); alert(JSON.stringify(data)); $("#response").html(JSON.stringify(data)); }, error : function(data) { alert("error"); alert(JSON.stringify(data)); $("#response").html(JSON.stringify(data)); } }); }); });
今回のサンプルコードでは、jqueryを使用しました。 今回の場合ですと、jqeuryをjquery.jsとして同じ階層のディレクトリに置いておいてあげて解決しています。
POSTしたデータを確認してみる
それでは先ほど、POSTしたデータを確認してみましょう。 まずはすべてのPOSTしたすべてのデータを確認してみます。
http://localhost:3000/users
上記のURLにアクセスすると、先ほどと違いPOSTした内容がレコードされていると思います。 せっかくなのでGETリクエストを送ってデータを取得してみます。 今回は、手っ取り早くcurlを使います。
curl http://localhost:3000/users
取得したのがこちら。
[{"id":1,"name":"明示カール","number":"17t200","created_at":"2017-12-05T08:15:37.735Z","updated_at":"2017-12-05T08:15:37.735Z"},{"id":2,"name":"白沢ルビィ","number":"16t200","created_at":"2017-12-05T14:51:40.472Z","updated_at":"2017-12-05T14:51:40.472Z"},{"id":3,"name":"本田パイソン","number":"15t200","created_at":"2017-12-05T14:52:46.918Z","updated_at":"2017-12-05T14:52:46.918Z"},{"id":4,"name":null,"number":"じゃばすく太郎","created_at":"2017-12-05T15:00:04.685Z","updated_at":"2017-12-05T15:00:04.685Z"}]
created_atやupdated_atは違う値を保持しているはずですが、似たようなデータを取得できたと思います。 次にレコードしたデータを一つずつ取得してみます。 試しに1番目と2番目のデータを取得してみます。 1番目
curl http://localhost:3000:users/1
{"id":1,"name":"明示カール","number":"17t200","created_at":"2017-12-05T08:15:37.735Z","updated_at":"2017-12-05T08:15:37.735Z"}%
2番目
curl http://localhost:3000:users/2
{"id":2,"name":"白沢ルビィ","number":"16t200","created_at":"2017-12-05T14:51:40.472Z","updated_at":"2017-12-05T14:51:40.472Z"}%
いい感じに取得できました。
まとめ
雑な説明になってしまいましたがいかかだったでしょうか。 いろいろな部分の説明を省いているので、詳しく知りたい方はこの記事ををきっかけにAPIモードについて調べてもらえたらなと思います。 私自身は、今後このモードを使って、様々なAPIを作ってみて、それに対応したネイティブアプリやスマホアプリを作ってみたいです。
最後に・・・
この記事で作ったサンプルコードの出来が悪くても、多めにみてやってください...。
Raspberry Pi を使ってサーバを構築しよう
はじめに
最近大学の授業やその他の行事やバイトやらで、プログラミングを教える機会がかなり増えてきました。僕自身こういったプログラミングを教えれる立場になることは、大学に入学する前にやれたらいいなと思っていたことなので、いい傾向にあります。そこで今回はそれに少しだけちなんで、あると凄く便利なサーバの構築を、サーバってなんぞやとかサーバ構築してみたいけどお金かかりそうだし敷居高そうっていう人に向けて、記事を書いて行きたいと思います。なので今回は、サーバ構築の経験がある人や高度な技術を持っている人は優しい目でみてくださると幸いです。また、今回はRaspberry Piを使ってサーバを構築していきます。理由は記事内でも書いてますが手軽に使えて手頃な価格で入手できるからと言った理由から使います。あとなんか面白そうじゃないですか。
サーバとは
まずそもそもサーバとはなんぞやっていう人もいると思います。サーバとは簡単に言うといろいろなサービスを提供するシステムです。
例としてはファイルサーバやSSHサーバやDNSサーバなど色々なものがあります。有名なものとしてはマインクラフトのゲームサーバもサーバの一種ですね。今回の記事ではSSHサーバについて取り扱っていきます。
長々と説明するより実際に作ってみたほうが理解しやすいと思うので早速サーバを構築していきましょう。
環境構築
まずはRaspberry Piをサーバとして使えるように環境を整えていきましょう。
今回紹介する例は僕の動作環境なのであくまで参考程度に環境を構築してみてください。
- Raspberry Piサーバの環境
Raspberry Piでサーバを構築する際の大きな利点は以下の通りのことがあるかと。
- Raspberry PiがPCに比べて安い
- USBメモリを使うので簡単に組み立てられる
- モバイルバッテリーを使うことにより非常時の電源にもできる
- とても小さいので場所に困らない
まあようするに手軽に使えるし必要な物も安く集められるのです。
それでは実際にOSをインストールしてSSHで接続するところまでやっていきましょう。
OSのインストールしよう
今回使用するOSはRaspbianというものです。Raspberry Piで使えるメジャーなOSだと思います。 他にもArch Linuxやwindows10Iotなどもありますがそれはお好みで使ってみてください(僕は使ったことがありません...)。 OSのインストール自体はRaspbianのサイトから入手してSDカードに書き込むだけです。
インストールの手順は以下の通りにすればできると思います。
- サイトからNOOBSのzipを入手 https://www.raspberrypi.org/downloads/noobs/
- 入手したzipフォルダを解凍しSDカードにコピーする
- Raspberry piにSDカードを差し込み起動する
- インストールするものを選択する画面になると思いますのでRaspbianを選択(この時画面下にある言語選択で自分の使いたい言語を選ぶと良い)
- Installを選択
- 本当に書き込んでいいですかと言ったことを聞かれるのではい(Yes)を選択する
これでインストールの作業は終わりです。
すごく簡単にできましたね。
それでは次にSSHを使えるように設定していきます。
SSHを有効化しよう
Raspberry PiにSSH接続するにはSSHを有効化する必要があります。Ctrl+Alt+Tでターミナルを起動して以下のコマンドを入力しましょう。
$sudo raspi-config
すると設定画面のようなものが出てくると思います。
この中からAdvanced Optionsを選択してください。
次にA4のSSHを選択してください。
次の画面ではYesを選択してください。
これでRaspberry piのSSHが有効になりました。
ここまできたらSSHで接続してみましょう。
実際にSSHで接続してみよう
ここまで色々環境構築をしてきましたがこれで一旦環境構築はおしまいです。ではSSHでRaspberry Piサーバに接続してみましょう。SSHを使うにはMacやLinuxを使っている人はTerminalで、Windowsを使っている人はTeraTermやCygwinなどを使って接続します。今回はTerminal(Cygwin)を使っていきます。
$SSH pi@Raspberry PiのIPアドレス
とTerminalに打ち込みます。
すると英語で色々文がでてきてyesかnoで聞かれる状態になると思うのでyesを選択してください。その後パスワードを聞かれるのでraspberryと入力しましょう。
すると
pi@raspberry:~$
とでてきます。
ここでwarningが出た場合は
ssh-keygen -R Raspberry PiのIPアドレス
を打ち込んでからssh接続してみてください
これでSSHサーバの完成です。
セキュリティ問題を解決しよう
さてSSHでRaspberry Piに接続できましたね。しかしこのまま使っているとユーザー名やパスワードがバレているということもありすごく危険な状態です。なので必要最低限の対策としてアカウントを新しく作りパスワードを設定してあげます。今回はローカル内で使用することを前提としているのでポートに関する設定はしません。
最初にrootユーザにパスワードを変えましょう。(rootの説明は省きます) Raspberry PiのTerminalに
$sudo passwd root
と打ち込みます。するとパスワードを聞かれますので自分が設定したいパスワードを入力しましょう。 次に新しいユーザを作っていきます。
$sudo adduser 新規ユーザー名
とTerminalに打ち込みます。何か色々聞かれる思いますので自分で確認しながら設定していってください。 これで新しいアカウントができました。
そして新規ユーザでsudoコマンドを使えるようにします。
sudo gpasswd -a 新規ユーザ名 sudo
これで新しいアカウントでsudoが使えるようになりました。
次に先ほど作った新規ユーザをpiユーザと同じグループに設定してあげます。
$groups pi
とTerminalに入力するとズラーッと色々出てくると思います。
pi: pi adm dialout ...みたいな感じに。
これがpiユーザの入っているグループです。
そして上記の:より右側にあるものをコピーしてあげます。
これを新規ユーザに追加してあげます。
コピーした文字列の区切りはスペースになってると思いますが,で区切るようにしてください。
例:pi,adm.dialout ...
$sudo usermod -G コピーした文字列 新規ユーザ名
とTerminalに入力することでグループに追加できました。
一応確認のために以下のコマンドをTerminalに入力して確認しておきます。
groups 新規ユーザ名
これでpiユーザと同じように表示されればOKです。
これで新しいアカウントでsudoが使えるようになりました。
ここで一旦rootユーザになっておきましょう。
$su
パスワードを聞かれたら先ほど決めたrootユーザのパスワードを入力しましょう。
そして最後にpiユーザを削除しておきます。
#userdel -rf pi
で削除してあげましょう
これで新しいアカウントのみがユーザとして使えるようになりました。
再起動後Raspberry Pi側で新規ユーザでログインした後に別のPCで新しいユーザにSSH接続してみます。
$ssh 新しいユーザ名@Raspberry PiのIPアドレス
接続でき、lsと打ち込んで色々フォルダがでてこればOKです。
まとめ
今回はRaspberry Piを使ってSSHサーバを構築してきました。結構簡単じゃない?ちょっと設定書くだけでサーバができるんだって思った人もいるかもしれません。ちょっとした機能のサーバは構築が簡単です。かなり内容的には薄っぺらいものになってしまいましたが少しでも誰かの役にたてばいいなと思います。これ以外にもsambaを使ったファイルサーバの構築などを行ってみるとサーバの構築がより楽しくなると思います。あとRaspbianはバージョンによって結構仕様が異なるみたい...? ぜひみなさんもサーバを構築してみましょう!
Pythonで音楽プレイヤーを作ってみた話
はじめに
この記事はAdventCalender2016その2、11日目の記事になります。 今回はPythonを使ったTerminal上で動く音楽プレイヤーを作ってみたので、それについて話していきます。 超初心者が作ったので色々至らぬところがあると思いますが温かい目で見てくださると幸いです。
作ったきっかけ
僕が普段使っているノートPCはPanasonic製のLet's note CF-N8というものです。
このPCのCPUはcore2duoのメモリがDRR2の4GB(初期では2GB)という今となってはスペックが低いPCです…。
このPCで作業していて音楽が聞きたい時に音楽プレイヤーを開くとすごく重くなる…。
そこで自分で軽い音楽プレイヤーを作ってみようということで作ってみました。
実装したかった機能
この音楽プレイヤーを作るにあたって実装したかった機能は以下の点です。
- Terminal上で動く
- mp3が再生できる
- 曲を選んで流す
まずはこの3つの機能だけを実装するように作りました。
なので連続再生とかループさせるなどといった機能は作ってないです。(まずは曲を再生したかったので)
ライブラリやモジュールの機能の確認
まず上記の機能を作るには
- 音楽ファイルの読み込み
- 音楽の再生
この2つの機能を実装しなければなりません。
この機能を実装するにはライブラリとかモジュールが必要ということが判明(そりゃそうだ)。
そこでgoogle大先生で検索してみると、pygameを使えば良いということが判明。
ほかにも色々でてきたのですが、とりあえず僕が調べてみた感じ一番情報量が多かったpygameを使うことに。
まず、使うためにはインストールしないといけません。僕は普段Xubuntu16.04LTSを使っているのでTerminal上からpygameをインストールします。
sudo apt-get install python-pygame
これでインストールができます(めっちゃ楽!)。
それでは実際にコードを書いていきましょう!...と言いたいところなんですが使い方がわからない...。
そこで以下のサイトを参考にまずは音楽を再生してみました。
とにかくmusic.loadのところでmp3の音楽ファイルを読み込んでmusic.playで再生してるのかなってことはわかりました。
じゃあこれを応用すれば使えそうなのでそれでいくことに。
しかし、ここでこのソースを見てとあることに気づいてしまいました。
「あれ?これってソースファイルと音楽ファイル同じ所に置かないと使えないんじゃね??」 「あと音楽ファイルってそれぞれ再生時間が違うんじゃない?」
そうなのです。これだと同じフォルダに音楽ファイルがいっぱいあるとか、途中までしか音楽が流れないとかいったことが起こりますね。
これは何か美しくない…。
では1つ目の問題から解決しようと思いました。
この問題はソースファイルのあるフォルダの中に、新しくMusic用のフォルダを作ってそのパスを通してあげれば解決できると判明。
というわけでフォルダを作ってそのフォルダのパスを通してあげることに。
パスをソースに直接書くのはまずいと思ったので別のファイルを作ってあげてそれをファイル読み込みで読み込ませることにしました。
次に2つ目の再生時間が違う問題はmutagenというモジュールを使えばmp3の再生時間を取得できるみたいです。
ではこれもちょちょいとインストールしてあげます。
pip install mutagen
これでインストールできます(これも簡単!)。
pipが入ってない場合は先にインストールしておく必要性がありますが僕の場合はすでにインストールしていたので問題なかったです。
これで上記の2つ問題を解決できました。
あとはこれらを元に実装するだけです。
実装
とりあえず完成させたソースファイルがこちらです。
#!/usr/bin/python #!/coding:utf-8 # import import os import pygame import time import sys from mutagen.mp3 import MP3 filepath = 'path.txt' musicdir = 'Music' # path if os.path.exists(filepath): print "Path file [OK]" else : print "Path file [NO]" print "Please make a path.txt file" print "Please write absolute path to music in the path.txt" exit() if os.path.exists(filepath): print "Music directory [OK]" else : print "Music directory [NO]" print "Please make a `Music` directory" exit() path = open('path.txt', 'r') for musicpath in path: print "Music file path =", print musicpath path.close() musicpath = musicpath.rstrip("\n") # start print "-- pyMusic-CUI --" print "*** MUSIC LIST***" print "" # file list files = os.listdir(musicpath) for file in files: print file print "" print "music select" print "=>", ## select music select = raw_input() selectmusic = musicpath + select audio = MP3(selectmusic) pygame.mixer.init() pygame.mixer.music.load(selectmusic) pygame.mixer.music.play(1) print "---"+select+"---" print "" print "音量:%s" %pygame.mixer.music.get_volume() time.sleep(audio.info.length) pygame.mixer.music.stop() print "終了"
クラスわけや関数などを使っていないのですごく長く見難いソースファイルになってしまいましたが、とりあえず実装はできました。
最初にファイルやフォルダがあるかを確認し、path.txtからパスの情報を読み取りMusicフォルダから音楽ファイルをリストとして表示する。
そして音楽ファイルを選択してそのファイルを再生する。といった流れのプログラムになりました。
あと英語が全くできないので文法がおかしいとかはスルーしておいてください(笑)。
これから行っていきたいこと
- クラス分け、関数の利用
- 音楽ファイルの選択を番号で指定できるようにする
- ループ再生やランダム再生の機能も実装する
今回はとりあえず実装を目標にやってきたので省いてきた以上のことをまず次の目標にしていきたいと思ってます。
まとめ
とりあえずこれで作業中でも音楽が聞けるので作業が捗るはずです(そこ!音楽プレイヤーを使えとか言うな!!)。
今回の開発でPythonのいい勉強にもなったので自分のこれからのアプリ開発のモチベーションにしていきたいと思います。
またこれからもPythonを使ったアプリケーションを作ってみたいです。